概要

都市計画法上の地域地区の一つ。景観計画区域内の規制が比較的緩やかな届出制であるのに対して、景観地区においては、より積極的な景観形成・保護を図るため、強制力のある都市計画の手法により、建築物の意匠形態等が制限されています。景観地区においては、建築物の意匠形態等は都市計画に定められた制限に適合する必要があり、建築計画について市町村長の認定を受ける必要があります。なお、景観法の施行に伴い美観地区は廃止・移行されました。

鎌倉景観地区

都市計画で定める事項

必ず定める事項
①　建築物の意匠形態

必要なものを定めることができる
②　建築物の高さの最高限度または最低限度
③　壁面の位置の制限
④　建築物の敷地の最低限度

認定制度

上記の都市計画で定める事項のうち、①建築物の意匠形態については、予定建築物がこの制限に適合することについて、市町村長の認定が必要です。兵庫県芦屋市においては、マンション計画が不認定となり中止になった事例もありますので注意が必要です。

指定できる区域

景観地区は、都市計画区域および準都市計画区域内において、都市計画として指定することができます。

指定実績

現在、当社で指定を確認しているのは、下記の区域となります。

ニセコ町	ニセコアンヌプリ・モイワ山山麓地区景観地区
倶知安町	ヒラフ高原景観地区
岩手県平泉町	平泉景観地区
岩手県盛岡市	大慈寺地区景観地区
仙台市	宮城野通景観地区
仙台市	定禅寺通景観地区
江戸川区	一之江境川親水公園沿線景観地区
江戸川区	古川親水公園沿線景観地区
鎌倉市	北鎌倉景観地区
鎌倉市	鎌倉景観地区
藤沢市	江の島景観地区
藤沢市	湘南Ｃ－Ｘ（シークロス）景観地区
沼津市	沼津市アーケード街
熱海市	東海岸町景観地区
各務原市	テクノプラザ景観地区
各務原市	グリーンランド柄山景観地区
伊勢市	内宮おはらい町地区
京都市	山ろく型美観地区
京都市	山並み背景型美観地区
京都市	岸辺型美観地区
京都市	市街地型美観形成地区
京都市	旧市街地型美観地区
京都市	歴史遺産型美観地区
京都市	沿道型美観地区
京都市	沿道型美観形成地区
芦屋市	芦屋川特別景観地区
芦屋市	芦屋景観地区
高野町	高野山景観地区
松江市	塩見縄手地区
倉敷市	倉敷市美観地区
尾道市	尾道地区
豊前市	豊前市景観条例
大分市	大分城址公園周辺地区
大分市	西大分港周辺地区
石垣市	川平地域景観地区
石垣市	獅子森景観地区
石垣市	観音堂地区景観地区

平成26年3月31日現在　37地区